「高耐食性を有する硫酸アルマイト(陽極酸化)皮膜」ーダイジェスト版ー
 2005.01.05

-ダイジェスト版

はじめに

自動車・機械部品等のアルミ化に伴い、陽極酸化皮膜への要求性能がグレードアップしてきております。特に、白動車部品用のアルミ材は装飾性と共に高耐食性の陽極酸化皮膜の要求が求められております。

高耐食性硫酸陽極酸化皮膜処理の概要

硫酸陽極酸化皮膜の耐食性は、アルミニウム素材の材質が影響を及ぼすことは周知の事実であります。処理工程の中で電解液の管理や諸条件の遵守は勿論でありますが、陽極酸化処理後 の封孔処理の良否により皮膜の耐食性が大きく左右されます。
当社は、硫酸陽極酸化皮膜を積極的にベーマイト皮膜で覆う処理により硫酸陽極酸化皮膜の高耐食性化を可能にすることが出来ました。

特徴

当社が開発しました『高耐食性硫酸陽極酸化皮膜』は、次の様な処理が可能であります。
(1)光輝処理
(2)光輝性のある染色処理
(3)低価格のテフロン潤滑処理
(4)特定化学物質(Ni塩、フッ化物等の環境ホルモン)を使用しない封孔処理

性能測定データ

写真はJIS H 8601に定められた起電力測定試験による耐アルカリ性試験結果であります。
JIS規格で定めた10μm・50秒以上の約4倍となり、極めて高い耐食性を有します。

主な用途

(1)自動車・二輪車の外装部品
(2)屋外用品
(3)水廻り部品
(4)船舶部品
等幅広い分野での応用が期待できます。

→ 詳しくお読みになりたい方はこちら(アルトピア2005年1月)

カテゴリー:技術への取り組み
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